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テンヨのはなし

社員インタビュー ~営業 佐野さん編~

2016.09.09
社員のおすすめ

実際に携わるお仕事のお話なども交えながら、テンヨ武田で働くスタッフの声をお届けしていきます。(不定期)

~営業 佐野さん編~

―佐野さんは現在業務用の営業担当をされていらっしゃいます。専門的な知識はもちろん必要ですが、それ以外に何か心がけていることはありますか?

佐野さん(以下佐)
特販課という部署は業務用の商品を扱うので、いかにお客様の「表に出ない要望」を引き出すことができるかを考えながら仕事をしています。
工場や惣菜など、業務用のお得意先様だと、特にコミュニケーションから見えてくることが多いので、いかに先方のニーズに合った提案が出来るかがミソだと思います。

―なるほど、食のプロが実は求めている「表に出てこない潜在ニーズ」を引き出す、というのは経験値がある方でなければ出来ないスキルのような気がします。
佐野さん、業務用商品でも構わないのですが、個人的に気に入っている商品や思い入れのある商品がありましたら教えて下さい。

佐)思い入れがあるのはしょうゆ糀です。
好きな理由は、唐揚げが簡単に作れるから。
漬け込んで揚げるだけで、冷めても柔らかいままだし、安い鶏胸肉がもも肉のようになるのも気に入っていて、
奥さんが弁当にしょうゆ糀の唐揚げを作って入れてくれる事も多いです。

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しょうゆ糀の柔らか唐揚げ(2~3人分の材料)
鶏むね肉:250g しょうゆ糀:大さじ2 あればカレー粉やおろしにんにく:お好みで少々 揚げ油:適量
小麦粉・片栗粉:各大さじ2(混ぜておく)
(作り方)
①鶏むね肉を一口大に切り、しょうゆ糀を揉みこんで20分~1時間冷蔵庫におく。
②合わせた小麦粉と片栗粉をまぶし、170℃の油でカラっと揚げる。
【応用編】溶き卵を絡ませてから揚げると、唐揚げというよりはフリッターのような食感になります。

―さすがラガーマン、体育会系のご飯らしいですね。(※佐野さんは県内でラグビーの普及にも尽力されています)
ちなみにこの商品の中身は、当時技術開発室にいらっしゃった時に、佐野さんが開発されたとの事ですが。

佐)そうです。数年前までは技術開発室に居たので、この商品の味は当然ながら、製造工程も全部一から作りました。

―糀を使った調味料、というのは当時当社にとって初めての試みだった訳ですが、開発の時に苦労された部分はありますか?

佐)開発の時に難しかったのは、米糀(こめこうじ)をいかにちょうど良い具合に発酵させて適度なうまみを出して、つぶつぶの感触を残しながら製品として仕上げるか、という所です。
乾燥した米糀をそのままビンに詰めることが出来ないので、糀を発酵させて酵素反応させ、ある程度糖化(とうか)させてからうちの生(なま)しょうゆと混ぜるんですが、米糀を発酵させる温度と時間、発酵具合の調整が大変だったのをよく覚えています。

―しょうゆ糀はしょうゆのうま味と米糀の甘味が合わさって、個人的にも気に入っている調味料ですが、そんなに大変な発酵工程を経て製品化されていたのですね。
同じく発酵食品であるしょうゆの醸造を研究してきたからこそ、実現できたことかもしれません。
では、最後の質問です。テンヨに長くいらっしゃる佐野さんから見た、社内で働く方々の人柄や性格はどんなイメージでしょうか?

佐)そうですね、食べる事全般に興味があって明るい人が多いと思います。
あと、皆わりと真面目な人が多い。ただ真面目な割には、飲みニケーションが好きな人も多いかと。
自分も日本酒やワインが好きだから、お酒が飲めるとより楽しい職場かもしれませんね。

―地元という事もありますが、身近に日本酒やワイン醸造関係の方も多いためか、テンヨ武田にはお酒が好きな方が多いです。(グループの武田食品及び取材者含め)
佐野さん、開発時の貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。