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テンヨのはなし

社員インタビュー ~品質管理 勝俣さん編~

2016.05.16
社員のおすすめ

実際に携わるお仕事のお話なども交えながら、テンヨ武田で働くスタッフの声をお届けしていきます。(不定期)

~品質管理課 勝俣さん編~

―ほぼテンヨの商品の中身はご存じかと思いますが、特に気に入って使っている商品がありましたら教えてください。

勝俣さん(以下勝)
やはりビミサンです。甘くなく、かけ用として抜群ですね。

―ご家族やお子様が好きな料理でも結構ですし、お気に入り商品のオリジナルな使い方もあればお教えていただけますか?

勝)ビミサンについて家内がオリジナルな使い方をしているか定かではありませんが、味付けのベース調味料として重宝しているとのことです。
他社のつゆ製品と比べて甘さが抑えられていて、かといってダシ感が突出しているわけではないので味付けを調整しやすいという構造ですね。
私は専らかけ用愛好家ですが。

―かけ用愛好家、初めて聞きました(笑)。もはや醤油代わり、という感じでしょうか。
さて、勝俣さんは普段は品質管理課としてお仕事をされていますが、10年以上前に発売した当社の桃のお酢や葡萄のお酢は、勝俣さんが開発していますね。

勝)そうです。山梨を代表する果物の葡萄や桃を生かした、健康や美容がイメージできるような商品開発、というのがコンセプトのインプットだったと記憶しています。
桃のお酢の初回品については、当時流行っていたコエンザイムQ10やコラーゲンペプチド、水溶性食物繊維、クエン酸等を配合した何でもありのコンセプトブレブレ商品でした(苦笑)。
当時の私は開発スキルが乏しく、完成までに20回以上試作を重ねました。また、飲用酢の開発は、会社として実績がなく(それまで醤油と醤油に関連する調味料だけだった)、私の知識不足も相まって、葡萄のお酢では不測の事態が発生し、会社に多大な迷惑を掛けた苦い思い出もあります。

―なるほど、異なるジャンルの商品を生み出すまでには数多くの試作の苦悩や苦労があったのですね。

勝)社員に試飲をしてもらって、その改善バージョンを何度も作った記憶があります。

―今年、2016年に果実酢のパッケージリニューアルを行いました。桃のお酢については中身のリニューアルも行っていますが、今回はいかがでしたか?

勝)10年以上積み上げた経験とノウハウがあるので、リニューアル品の試作は確か5回もなかったと思います。今では酸味と甘味のバランスには黄金比があると思っています。

―さすが、何度も試作してきた積み重ねが今に活きているのですね。
では最後に、経験上、果実酢を開発する上で何か気を付けている事などはありますか?

勝)飲用酢は、酸味、甘味、香りがそれぞれを邪魔せず、引き立てるようなバランスになるよう気を付けています。新しい果実酢を開発する時は社内の女性社員に試飲してもらった意見を参考にする事も多いです。
あとは、酢を多く含んでいる配合でも、それを乗り越えて増殖する微生物が存在する、という事実を常に気にしながら試作します。
これ以上細かい事を言うと企業秘密がばれてしまうので内緒にしておきましょう。

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微生物検査は品質管理において重要な仕事。日々入念にチェックしています。

―色々突っ込んだ質問をすみませんでした。あまり表に出る事のない開発に至る貴重な話をお伺いできてよかったです。
勝俣さん、ありがとうございました。